特定非営利活動法人「日本消化器がん検診精度管理評価機構」発足について
2007年9月
社団法人日本消化器がん検診学会
理事長 荒川 泰行
NPO法人日本消化器がん検診精度管理評価機構
理事長 細井 董三
この度,2007年7月1日付けで特定非営利活動法人「日本消化器がん検診精度管理評価機構」(以下NPO法人と略す)が内閣府より認証され,日本消化器がん検診学会の支援の下に発足の運びとなりました。
まずNPO法人設立の経緯について申しますと,日本消化器がん検診学会(以下学会と略す)は平成17年10月,各種がん検診精度管理委員会を設置し,消化器がん検診の精度管理に本格的に着手いたしましたが,胃X線検診の方ではすでに学会とは別個に胃X線検診の精度管理と胃X線専門医および専門技師の育成を目指して全国的に活動を展開している学術団体「胃X線精度研究会」が成果を挙げつつありました。そこで平成17年12月,学会と「胃X線精度研究会」の間で事業協力について協議することになったわけであります。その中で,「胃X線精度管理研究」を中心に関連学会,関連研究会が共同でマンモグラフィー検診精度管理中央委員会のようなNPO法人を設立する案が浮上して参りました。それが本法人の誕生のそもそもの発端であります。
その後,NPO法人設立について,学会側と「精度管理研究会」側で協議を重ね,その目的,活動内容,学会との協力関係,等が次第に明確になり,合意に達したのであります。それを受けまして平成18年6月,第45回日本消化器がん検診学会総会の理事会においてNPO法人設立案が諮られ,容認されました。そしてさらに平成18年10月,第44回日本消化器がん検診学会大会では,理事会,評議員会において特定非営利活動法人「日本消化器がん検診精度管理評価機構」(以下NPO法人と略す)の設立が正式に承認されまして,本年3月,ようやく内閣府に設立の申請が行われたのであります。
さて,NPO法人の目的と活動でありますが,学会の関連団体として学会の消化器がん検診精度管理事業に全面的に協力しながら,消化器がん検診における精度管理を全国的に標準化・統一化するために,医師・放射線技師および検診実施機関・精密検査実施機関に対して教育研修事業・検診技術検定評価事業を実施し,それによって,より精度の高い安定した消化器がん検診の普及を実現し,ひいては消化器がんよる死亡数の減少に寄与することを目的としております。
まず当面の活動といたしましては,学会組織の評価認定委員会と協力して個人会員(医師・放射線技師)および施設会員に対する検診技術検定評価事業の実施を検討中であります。ご案内の通り学会にはすでに認定医制度,胃がん検診専門技師認定制度,指導施設制度が存在しますので,既存の制度と整合性を保ちながら新たな検定評価事業に協力して参りたいと思っております。この新たな事業のスタートの時期につきましては,学会とプロジェクト委員会を設けて協議しておりますが,平成22年度を目途に準備を進めております。
NPO法人は,学会の各種消化器がん検診精度管理委員会と緊密に連携しながら,まずは学会の最大の基盤である胃X線検診の精度管理評価事業の一翼を担い,将来的には消化器がん検診全般の精度管理の充実と検診精度向上に貢献して参ります。
