一般社団法人 日本消化器がん検診学会

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認定制度

大腸CT検査技師認定制度に関するお知らせ

大腸CT検査技師認定制度発足について

日本消化器がん検診学会は,これまで公共の施策である胃がん・大腸がん検診の実施・運営・効果の向上に行政と連携の上,取組んでまいりました。このうち大腸がん検診における新しい精密検査法として可能性が示されている大腸CT(CT colonography)検査に関する科学的エビデンスを客観的に評価してまいりました。2016年には,委員会報告として「精密検査の手法として大腸CT検査の位置づけおよび必要条件と課題」を公表しております(日消がん検診誌 2016;54:425‐441.)。この委員会報告で,大腸CT検査は精検方法(診断法)としての十分な精度が示されており,偶発症は少なく,被ばく量は注腸X線検査より低いとされるため,「精密検査を全大腸内視鏡検査で行うことが困難な場合は,大腸CT検査あるいは,S状結腸内視鏡検査と注腸X線検査の併用法のいずれかを実施する。」という趣旨に変更することが妥当であると提言しています。さらに,本学会ではわが国における大腸CT検査の偶発症および腸管前処置に関する全国調査(Euro Radiol 2017;27:4970‐4978. および日消がん検診誌 2018;56:498‐507.)を実施してまいりました。わが国でも,大腸CT検査が広く行われるようになってきたことから,大腸CT検査がエビデンスに基づいた正しい方法で精度高く実施されるため検査の標準化が求められています。そこで,本学会では,2016年より大腸CT検査技師認定制度設立に向けた2回のワーキンググループを開催し,2017年の第56回総会の大腸がん検診精度管理検討研究会では認定制度・標準化について議論してまいりました。

本学会では,このように十分な検討と議論の積み重ねを経て,新時代の要請に応える大腸CT検査技師を育成する上で,エビデンスに基づいた標準的な大腸CT検査を実施する技術と知識を有していることを評価する新たな認定制度の導入が必要と判断するに至りました。そこで,新たな日本消化器がん検診学会大腸CT検査技師認定制度として,この度,「大腸CT検査技師認定」を立ち上げ,本制度下での技師認定を実施することといたしましたので,御案内申し上げます。

2019年7月4日
一般社団法人日本消化器がん検診学会
大腸CT検査技師認定委員会 委員長 満崎 克彦

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